2022-11-24 10:00:55
キッチンカーで独立開業するためのポイントとは?メリットと開業までの流れを紹介します
各種屋外イベントなどで、キッチンカーで飲食物販売をしている場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか。また、近年では公園等の広場やオフィス・マンションの前でキッチンカーによる営業をしている事例も多いです。
そんな、以前よりも身近になってきたキッチンカーですが、独立開業を果たすうえでメリットが多いことを知っていますか?今回は、キッチンカーで独立開業するためのポイントや、独立開業までの基本的な流れを紹介します。
キッチンカーで独立開業をすることにはこんなメリットがある
キッチンカーで独立開業をすることには、他の形態の独立開業を目指すことと比べて一定のメリットがあります。キッチンカー運営の特徴を事前に理解して、スムーズに独立開業を目指してみてはいかがでしょうか。
時間を自由に使える
キッチンカーでの独立開業であれば、時間を自由に利用できます。平日はゆっくりと休んで、休日のイベントに合わせて営業をするといった働き方ができますよ。
サラリーマンの場合は、平日決まった時間に出社して仕事をする、というルーティーンが存在します。しかし、独立することで時間の使い方も変化…。キッチンカーでの独立開業を目指す人の多くが、新しい時間の使い方に出会うことができるでしょう。
初期投資費用が少ない
キッチンカーでの独立開業は、他の開業手法と比較すると初期投資費用が少なくて済むことも利点です。例えば飲食店経営を始める場合、まず交通量を調査したり、周りにどんな料理店があるかを確認したり、店舗の確保や設備の購入などにかなりの費用が掛かります。条件にもよりますが、1,000万円〜2000万円ほど必要になるケースも…。
一方、キッチンカーでの独立開業の場合は、最低限、キッチンカーと調理設備のみ用意できればスタートできます。最近では中古やレンタルのキッチンカーもありますのでいったんお試しをしてみる事も可能です。不動産を用立てする必要がないため、費用を大幅に抑えられますよ。
経営戦略の幅が広い
キッチンカーでの営業は、経営戦略の幅が広いという特徴があります。状況に応じた経営方針の切り替えを容易に行なえるのが大きな魅力!
例えば、店舗経営の場合は、店舗オープン後に立地が良く無かったと後悔しても取り返しがつきません。しかし、キッチンカーなら販売場所が悪いと感じたらすぐに移動して新しい場所で営業ができます。
また、人件費や初期費用が抑えられた事により、食材費に経費を大きく使って本当に自分が提供してみたかったお料理にチャレンジしてみることも可能かもしれません。
場所に縛られない柔軟な対応ができるのが、キッチンカーの魅力でしょう。
キッチンカーを使った独立開業を行うまでの流れとは
キッチンカーを利用して独立開業を行うためには、どんな流れを経る必要があるのでしょうか。いくら初期費用が安く抑えられる手法とはいえ、しっかりと準備をする必要があることは間違いありません。
初期費用の把握・資金の準備
まずは、初期費用を把握して必要になる資金を準備しないといけません。初期費用としては、以下のような項目が考えられます。
・キッチンカーの取得又はレンタル費用
・調理設備の準備費用
・自動車保険など設備に要する費用
・許認可取得費用
かかる費用を一覧にしておおよその金額を集計し、自己資金で支払いするのか金融機関などから融資を受けるのかを決めましょう。
販売するメニューを考える
次に、販売するメニューを決めます。ある程度取り組みたい分野のメニューが決まっている場合は、具体的にどんなメニューにするのかを決めていきます。自身の看板メニューとなる自信作を一つでも持っておくと、メニュー構成もスムーズに進みますよ。
加えて、設備面や競合との兼ね合いもリサーチする必要があります。特に、人気の料理だからといって無闇やたらにメインで押し出してしまうと、競合と重なり思っていたより集客できないということも…。入念な準備が必要でしょう。
過去にはワニ肉を使ったお料理や、南極料理とうたったメニューを提出されていた方もいらっやいましたよ
営業許可・資格の取得
営業を開始する前に、必要となる営業許可や資格の取得を検討しましょう。まず、食品衛生責任者の資格取得は必須といえます。キッチンカー1台に対して最低1人は必要な資格です。
また、保健所で営業許可を取得する必要があります。営業する場所ごとに取得が必要になるため、自身が販売活動をする地域すべてで手続きをしましょう。
キッチンカーで独立開業をする際に使える補助金や融資制度
キッチンカーでの独立開業にかかる費用は、比較的少なくて済むことを解説しました。しかし、それでも初期投資費用が大きくなるのは否めません。独立開業を支援する補助制度や融資制度があるので、活用できるものは積極的に利用しましょう。
女性、若者/シニア起業家支援資金
女性、若者/シニア起業家支援資金は、日本政策金融公庫が提供する支援制度です。新規事業開始から7年以内で、女性あるいは35歳未満又は55歳以上の人に適用されます。
初期投資費用あるいは運転資金にかかる融資が受けられるもので、一般的な金融機関よりも低金利で借り入れが受けられます。
キッチンカー事業者支援補助金
各自治体ごとに独自の支援を行っているケースも少なくありません。例えば、群馬県前橋市では、キッチンカー事業者支援補助金という補助制度があります。出店費用や運転費用に充てる目的で、最大5万円の補助金が受け取れますよ。
参考:はじめてのキッチンカー・【全国版】キッチンカーで使える助成金・補助金のまとめ。飲食店からキッチンカーへの業態転換情報含む。
ものづくり補助金
ものづくり補助金とは、中小企業庁が管理している国の補助制度です。中小企業や個人事業主を支援する制度で、生産性向上目的の革新的サービス開発にかかる費用・試作品の開発費用などに対して補助が受けられます。
適用条件が厳しく公募期間も決まっているなど容易に利用できるものではありませんが、補助金額はかなり大きいためぜひ検討してみてください。
まとめ
キッチンカーでの独立開業は、初期投資費用が小規模で済み、経営戦略を自由に取れるなどのメリットがあります。比較的少ないリスクで独立できる可能性のある方法といえるでしょう。
自身の料理の腕を自由に提供したい方や、アイデアあふれるメニューで多くのお客を喜ばせたい方などにとっては、キッチンカーによる独立開業はおすすめです。費用の試算を正確に行うなどの準備をしっかりとして、ぜひ独立開業を成功させてみてはいかがでしょうか。
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